レンタルサーバーのOSって何?サーバーOSの種類やクライアントOSとの違いも解説

自らサーバーを立ち上げる場合、サーバーの設置費用・スペースはもちろん、データのバックアップ、ハードウェアやネットワークの障害が起きた際のメンテナンス、セキュリティ対策など、専門知識や多くの労力が必要となります。

このような手間を考えると、専門部署を持つ法人であっても、レンタルサーバーを利用することは選択肢の1つになります。そして、このレンタルサーバーにOS(オペレーティングシステム)が存在することは、ユーザー側からは意識しにくいかもしれません。

レンタルサーバーで使われているOSとは、一体どのようなものなのでしょうか。また、ユーザー側が普段から使っているパソコンなどのOSとは、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、サーバーOSの仕組みや種類について解説していきます。

1.サーバーOSとは

サーバーの基本的な構成は一般的なパソコンと変わらず、CPUやメモリ、HDDから成り立っていますが、パーツはサーバー用で高性能になっています。そしてこれらの高性能なパーツを利用したサーバーを制御しているのが、サーバーOSです。
サーバーOSは、サーバー用途に特化し開発されたOSです。
一般的なパソコンのように、ゲームや音楽、動画などを閲覧するための機能などはあまりなく、その代わりに多数の接続要求に対応する、安定稼働する、ファイルの権限管理ができるなどの特長があります。

2.サーバーOSとクライアントOSはどう違う?

クライアント側で使うパソコンのOS(クライアントOS)とサーバーOSとのもっとも大きな違いは、サービスを「提供される側」か、一対多でサービスを「提供する側」か、ということです。
クライアントOSは、各ユーザーが使用する端末を動かす役割を果たしています。クライアントOSでも、ある程度の台数でファイルやプリンターなどの共有をすることは可能ですが、数は限られます。
また、ユーザーフレンドリーなユーザーインタフェースや、多彩なアプリケーションの処理を視覚的に行うことが可能です。
それに対して、サーバーOSは同時に多数の接続要求に対応し、安定して稼働するように設計されています。クライアントOSのような、ユーザーの使いやすさや多彩なアプリケーション処理は不要なため、サーバーとしての役割に特化しています。サーバーOSには、キーボードからコマンド入力して操作を行うユーザーインタフェースである「CUI」がベースとして採用されており、クライアント側のパソコンにはない管理ツールなども搭載されています。

3.レンタルサーバーのOSは大きく分けて3種類ある

レンタルサーバーのOSには、主にWindows系、Unix系、Linux系の3つがありますが、この中でUnixとLinuxは、同じカテゴリで扱われるケースが多くなっています。
そのため、サーバーOSの種類を紹介する場合にはUnix・Linux系かWindows系か、という表記になっているサイトも多く見受けられます。
Unix・Linux系のサーバーOSには、Red Hat Enterprise Linux、Cent OS、Ubuntu、Debian、FreeBSDなどがあります。
一方、Windows 系のサーバーOSには、Windows Server Standard Edition、Windows Server Datacenter Editionなどがあります。Windows 系サーバーは、どちらかというと企業内で多く利用されており、レンタルサーバーのOSとしてはマイナーな存在と言えます。

4.Unix・Linux系サーバーOS

レンタルサーバーではUnix系、Linux系が優勢ですが、各サーバーOSにはどのような特徴があるのでしょうか。

◇メリット

オープンソースであり、世界中の技術者がソースコードを閲覧できるため、脆弱性に対してもすぐに対応されています。Linuxは、Windowsと比較して、ウィルス攻撃に強く、セキュリティの高さ、不具合などが起こりにくい安定性の高さに定評があります。
また、スペックの低いサーバーでも動作しやすく、処理速度が速いこともメリットと言えるでしょう。

◇デメリット

Windows向けのアプリが動作しないため、環境によっては適さない可能性があります。
また、初心者でも扱いやすいGUIではなく、CUIがメインとなるため、コマンドなどの知識がないと扱うのは難しいでしょう。

5.Windows系サーバーOS

レンタルサーバーOSの中では少数派と言われるWindows系ですが、Unix系、Linux系と比較してどのような特徴があるのでしょうか。

◇メリット

クライアントOSと変わらないGUIが使えるため、初心者でも比較的操作が容易です。また、Windows系のみでしか動かないアプリケーションが使えるほか、C#などのプログラミング言語、ASP.NETというMicrosoftのフレームワークが簡単に扱えるというメリットがあります。

◇デメリット

OSのライセンス使用料が発生するため、システム構築やサーバーの利用費が高くなる可能性があります。
また、最近使用率の高いWordPressを使用する際に必要となる、PHP、MySQL構成は、Unix・Linux系サーバーで使用するよりも手間がかかる場合があり、デメリットと言えるかもしれません。

まとめ

レンタルサーバーのOSの種類により、性能が極端に異なるということはありませんが、利用状況によっては、アプリケーションが使えないなどの不都合が発生する場合もあります。
一般的に普及しているのはUnix・Linux系のOSですが、どのレンタルサーバーがどのOSを利用しているのかを確認し、自分の環境に合ったものを選択することをおすすめします。
 

関連タグ:

この記事をシェアする

次へ
前へ